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【トレーナーが解説!股関節・膝のアライメント評価方法】

下半身の骨の名称のイラスト

こんにちは!今日は、股関節、膝、のアライメントを評価する方法について解説します。

下肢のアライメントは、歩行や運動パフォーマンス、立位姿勢に大きな影響を与えます。

色々な指標がありますが、今日はなるべく簡単な指標を使ってご説明したいと思います!

【FTA】(Femoro−Tibial Angle)大腿−脛骨角

※内・外を評価

FTAは、大腿骨と脛骨のアライメントを評価する角度です。

正面から見た膝関節のアライメントを示し、O脚やX脚の程度を判断するために使用されます。

理想的なFTAは176度前後とされています。

180度以上の場合は外反性(O脚)

165度以下の場合は内反性(X脚)を示します。

FTAを測定するには、X線画像を使用しますが、簡易的には、立位で大腿骨と脛骨の長軸を結んだ線を『目視』で評価できます。

健常な成人のFTAは、約170度から180度の範囲にあり、理想的なFTAは、男性で約176-178度、女性で約175-176度が目安です。

前捻角

※捻れを評価

引用

前捻角は、大腿骨と脛骨の捻れの度合いを評価する指標です。

健常な成人の大腿骨前捻角は、通常、約10度から20度の範囲にあります。

この角度は、大腿骨の太ももの付け根の前方への捻れを示します。

前捻角の評価は通常、CTスキャンやMRIを用いて行われます。

捻れによってO脚X脚のリスクが高まり、膝関節のストレスが高まることが知られています。

理想的な下肢アライメントを維持することで、関節への負担が減り、筋骨格系の機能が向上します。これにより、運動能力が向上し、怪我のリスクも低減されるでしょう。

その他の動的アライメント

終末強制回旋運動(スクリューホームムーブメント:SHM)

膝関節は屈曲から伸展する際に,スクリューホームムーブメント(以下SHM)と呼ばれる約10度の脛骨外旋運動が受動的に起こります。(膝関節内の骨の形状と靭帯の緊張が関与している。)

荷重時に足部が固定された状態だと逆に下腿に対して大腿部が受動的に10度内旋します。

スクワットなどを行う際には、動的アライメントも加味してフォーム作りを行うと良いですね。

まとめ

これらの指標を理解し、適切なアライメントを維持することで、筋骨格系の機能が向上し、健康な状態を保つことができます。

関節の負担が高まることで、変形性膝関節症などのQOL低下に直結する状態にならないことが重要です。

運動や日常生活で痛みや違和感を感じる場合は、適切なアライメントが保たれているか確認することが重要です。運動指導者と一緒に評価を行い、必要に応じて適切な運動やストレッチを取り入れていきましょう。

日常生活での注意点としては、立ち姿勢や座り方に気を付けることが挙げられます。

立ち姿勢では、足を肩幅に開き、体重を両足に均等にかけるようにしましょう。また、座り方では、背もたれにしっかりもたれ、脚を組まずに足を平行に揃えることが大切です。

さらに、適切な靴選びも重要です。特に、アーチサポートが適切な靴は、足関節のアライメントを整え、股関節や膝関節への負担を減らす効果があります。靴の選び方などはまた後日お話しします。

最後に、最適な強度の運動です。

筋力トレーニング、ピラティス、ストレッチ、ウォーキングなどの有酸素運動を取り入れることで、筋肉のバランスが整い、関節の安定性が向上します。

まとめとして、FTAと前捻角を用いたアライメントを理解し、適切な立ち姿勢や座り方、靴選び、運動習慣を意識することで、股関節と膝のアライメントを保ち、筋骨格系の健康を維持していきましょう!

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